体内時計の調整に重要な役割を果たすのが食事です。

『体内時計』とは

体内時計が健康の維持増進や病気の治療に大きな関わりがある事が明らかになっています。

しかも、この体内時計の調整に重要な役割を果たすのが食事です。

体内時計は脳の視交叉上核(体内時計のコントロールセンタ-)と末梢(臓器)でズレが生じる事がわかっています。

脳の視交叉上核は外部から定期的な刺激(朝の太陽の光など)で脳の時計がズレないようにできますが、

脳の視交叉上核以外の場所と末梢(臓器)は、食事によって調整されているため、

末梢(臓器)の体内時計のリズムは食事時刻の遅れによって変化しました。

つまり、前日の食事から就寝を挟んで最も絶食時間に長さがある一日の最初の食事となる朝食を抜くと,

本人は気づいていなくても体内で脳と末梢(臓器)の時計がズレてしまい、集中力や作業効率の低下などが起きたり、心身の不調が生じるそうです。

また、現代社会では労働人口の約1/3が夜勤をしているというデータがあります。固定した状態の夜勤勤務であれば昼夜逆転状態で体内時計も固定化され大きな健康被害は生じないと考えられているそうですが、シフト勤務の方は充分な健康管理が必要です。

     

参考文献

1)Damiola F, et al. Genes Dev. 14(23): 2950-2961, 2000,2017

2)Wehrens SMT, et al. Current Biology 27(12), 1768-1775